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子育て科学アクシスブログ


冬についての一考察

寒いのが苦手な上岡としては嫌な季節が近づいてきました。

お仕事で泊りで県外に行くことがあります。冬の遠出は厚着ゆえに荷物が増えます。だからやっぱり冬は嫌です。

 
さて、県外に仕事に行くときは確実にどなたとも面識のない中にお伺いするわけなので、初めての人と出会う期待もあれば、誰も知らない中に入っていく不安もあります。

こんなように、同時に複数の感情や考えをもつことはよくある事ですよね。

例えば、進学するとき、就職するとき、転職するとき、引越しするとき等々、

「新しい何かが待っている!」と同時に「今までのパターンが壊れる!」てな期待と不安を併せ持つものです。

 
先日お邪魔した石川県でのこと。

駅に到着するとそんな不安を打ち消してくれるように、呼んでくれた方が明るく迎えに来てくださいました。

そして、

「上岡さん、帰りの電車の切符は買われましたか?」

と問われたので。

「まだです」と答えると、

「地域限定の『花嫁のれん』という列車が走ってまして、残り座席が一席なんだそうです。ちょうど、ご帰宅される時間に運行されるのですがいかがですか?」

「嗚呼、それは是非是非」

と、文学調の会話をし、その場で切符を購入。そして講演会場へ向かいました。

それから4時間後の夕方、仕事終わりに駅にたたずむ私の目の前に現れたのは、見事な朱色のかわいらしい2両編成の電車でした。

 

AB

 
朝から期待と不安を背負ってたし、多くの方々の前で長時間お話もしたので、自分の体力は想像以上に消耗していました。

電車に乗りこみ、椅子に深く座り、大きな窓から暗がり行く風景を見ながら、心底安堵しました。

とても素敵な景色で、疲れながらも目はつぶりたくない、眠りたいけど眠りたくないという2つの思いが拮抗する、贅沢なまどろみの時間でした。

 
そう言えば、わが家に猫さんを招いたときもそうでした。楽しみと心配。

的中した心配事は寝こみを襲われることでした。遊んでほしいとき、完全無防備で寝ているの私の腹の上に「ドン!」と飛び乗ります。全身がグッ!となって目が覚め、そのあとに心臓がバクバクしてくるような、決して健康にはよくない目覚め方です。

あと、背中を向けていると、驚きのジャンプ力で肩に飛び乗ろうとし、失敗することです。乗るなら乗るでいいのですが、失敗し、爪を立てながら滑落するわけで、背中に大ダメージをくらいます。家では常に背後を意識しなくてはいけません。

洋服は何着か食べられました。鞄はガリガリと爪とぎにされます。

でも、冬になると一緒に私と布団に入ります。呼吸する湯たんぽです。至福の時間です。

そういうわけで、冬は嫌いですが、冬は好きなのです。

 
上岡