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子育て科学アクシスブログ


正しさってなんだろう

こんにちは。成田です。

 
昨日は、動物保護活動の団体「みゅーまる」によるミュージカル「ワンライフ」を観に行きました。

ミュージカルについては、昨日私のブログ(子育て科学  http://kosodatekagaku.com/ )に書いたので、また読んで頂ければと思うのですが、今日は、昨日からどうしても抜けないトゲのように、私の心に引っ掛かってるあることを語ります。
 
昨日、私が開演前静かに座席に座ってると、ドヤドヤ隣に6人くらいの団体がやって来ました。どうやらその方たちも動物保護団体の人たちらしく、保護に行った現場の悲惨な状況について声高に話し始めました。 最近は大変悪質なブリーダーも多いらしく、子を産まなくなったメス犬を山に捨てたり虐待したりするケースもあるようです。

 
だんだん怒りが高じてきたらしく、中の一人が言いました。 「全く、ああいうブリーダーたちは絶滅させたい。北朝鮮に頼んで個別に一軒一軒テポドンを落としたいよ。」 一同笑って興に乗ったらしく、さらに、悪徳ブリーダーを制裁する方法についての過激な発言が飛び交っていきました。

 
中島みゆきさんの唄に「Nobody’s right」という曲があります。

 
もしも自分だけがいつも正しいのなら、世の中のすべて、自分以外すべては間違っているということになる。

そういう人の一日は嫌いな人にしか出会えず、そういう人の一生は軽蔑だけに満たされてしまう。

そんな一日や一生はつらくて寒いだろうね。

 
悪い人がいないなんてことはないし、本当に正しい人だっていない。

そもそも完璧正しいってどういうことだ?

争う人は正しさを説き、「正しさゆえの戦い」の正当性を説く。

そうやって争って勝利して、正しさの勝利が気分いいだけじゃないのか。

 
~Nobody’s right~

正しさは、道具じゃない。

 
おおよそそんな意味あいの歌詞なのですが、まさに昨日の「抜けないトゲ」がこのことなんです。

もちろん、動物虐待は正しくないです。間違ってます。

でも、だからと言って自分たちの「正しさ」を振りかざして、声高に攻撃的な発言を繰り返す集団に、私は恐怖を感じました。

 
クジラを食べる日本人を許さないと攻撃する人たち

震災後に東北の野菜は食べないと言っている人たち

保育園に落ちたから日本死ねと言っている人たち

自分の子どもが風邪で休んだ日の給食費を返せと言っている人たち

 
今、自分のことを絶対の正しさと信じ込んでいる人が増えているような気がするのは私だけでしょうか・・・・

 
先日娘が上海に行ってきました。

「中国って日本にいるとなんとなく悪いイメージばかり聞こえてくるけど、実際行ってみたらみんな親切にしてくれるし、町もきちんとしてたし、とてもいいところなんだよ。やっぱり、ちゃんと自分で見て、感じて、経験してから、ものを言わなければいけないと思った。」

 
・・・で、こんなシュールな写真を撮ってきました(笑)。

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これから世代の子どもたちに本当の学びを提供することが、私たち大人の急務です。

 
成田奈緒子