好きな場所の話
2018.08.02
上岡です。
ときおり、旅に出ます。写真は撮るのですが、そこに自分は写りません。
学生時代は、まるで誰か同行者がいるかのような、「知らない間に誰かに撮られた」かのような自撮り写真を撮影することが上手く、写真を見た知人に「これは誰と行ったの?」と聞かれるたびに心がはしゃいだものです。カメラの下にハンカチなどを敷いてアングルを固定し、タイマーをセットし、撮影ボタンを押したらカメラから離れ、カメラ以外に視線を向けて、パシャリ。そんな写真撮影に打ち込んでいました。あの時の写真は、「素敵な景色の中に、自然に溶け込んでいる自分」、という作品でした。
いま、カメラはメモです。旅先で見つけた素敵な景色を記録します。自分は入らないし、以前のようにアングルにこだわらないし、他人が写り込んでいてもまったく構いません。「こんな素敵なところがあったよ、いずれまた来てもいいところじゃん」とフラグを立てるのです。旅は私のお気に入りの場所探しで、尾道など坂の多い場所では何枚も撮りました。
当然、身近にも好きな場所はあります。身近すぎて写真で記録しておく必要がない場所です。
まずは家のリビングです。
時間になると「なんか食べさせろ」とうるさくする猫ですが、お腹が満たしてやり、その結果、丸まって気持ちよさげにリビングで寝る姿。そのふさふさの体にそっと近づきほほをよせ、私も一緒に横たわる場所です。
通勤途中にあるカフェも好きです。朝一に行き、静けさがまだ残る店内の隅の席に座り、ラジオを聞きながら過ごします。
木々が生い茂る散歩道も好きです。長い1本道が見渡せる、これまた端っこがお気に入りの場所です。
大学時代は車の中でした。20万の大枚をはたいて購入した中古のカローラで、いつも近くにバイクが並走しているのでは?と思わす音がなっておりましたが、大好きな車でした。
高校のときは友人のお墓の前でした。中学校のときは大きめの本屋でした。小学校のころは自分の机の上でした。好きな漫画をたくさん描きました。
私の好きな場所は、余計なことを考えなくなる場所でもあるし、自分とじっくり対話できる場所でもありました。
日常の出来事から一旦離れられ、かつ、遠くからその出来事を眺められる場所でした。
旅するたびに増えております。かかえきれない不安に襲われたら、フラグ立てた場所に行って落ち着こうと思います。
上岡
ときおり、旅に出ます。写真は撮るのですが、そこに自分は写りません。
学生時代は、まるで誰か同行者がいるかのような、「知らない間に誰かに撮られた」かのような自撮り写真を撮影することが上手く、写真を見た知人に「これは誰と行ったの?」と聞かれるたびに心がはしゃいだものです。カメラの下にハンカチなどを敷いてアングルを固定し、タイマーをセットし、撮影ボタンを押したらカメラから離れ、カメラ以外に視線を向けて、パシャリ。そんな写真撮影に打ち込んでいました。あの時の写真は、「素敵な景色の中に、自然に溶け込んでいる自分」、という作品でした。
いま、カメラはメモです。旅先で見つけた素敵な景色を記録します。自分は入らないし、以前のようにアングルにこだわらないし、他人が写り込んでいてもまったく構いません。「こんな素敵なところがあったよ、いずれまた来てもいいところじゃん」とフラグを立てるのです。旅は私のお気に入りの場所探しで、尾道など坂の多い場所では何枚も撮りました。
当然、身近にも好きな場所はあります。身近すぎて写真で記録しておく必要がない場所です。
まずは家のリビングです。
時間になると「なんか食べさせろ」とうるさくする猫ですが、お腹が満たしてやり、その結果、丸まって気持ちよさげにリビングで寝る姿。そのふさふさの体にそっと近づきほほをよせ、私も一緒に横たわる場所です。
通勤途中にあるカフェも好きです。朝一に行き、静けさがまだ残る店内の隅の席に座り、ラジオを聞きながら過ごします。
木々が生い茂る散歩道も好きです。長い1本道が見渡せる、これまた端っこがお気に入りの場所です。
大学時代は車の中でした。20万の大枚をはたいて購入した中古のカローラで、いつも近くにバイクが並走しているのでは?と思わす音がなっておりましたが、大好きな車でした。
高校のときは友人のお墓の前でした。中学校のときは大きめの本屋でした。小学校のころは自分の机の上でした。好きな漫画をたくさん描きました。
私の好きな場所は、余計なことを考えなくなる場所でもあるし、自分とじっくり対話できる場所でもありました。
日常の出来事から一旦離れられ、かつ、遠くからその出来事を眺められる場所でした。
旅するたびに増えております。かかえきれない不安に襲われたら、フラグ立てた場所に行って落ち着こうと思います。
上岡