それでも、だれでも、前に進む。
2018.10.22
皆様こんにちは。成田です。
10月21日、アクシスでは特別プログラム
「自力で生活リズムを整えて就労までたどり着いた当事者からの発信~Yさん登場~」
が開催されました。
たくさんの方にお申込みいただき、キャンセル待ちまで出ました。いらっしゃれなかった皆さんごめんなさい。
スリムでかっこよいイケメンYさんと、柔和でおちゃめなお母さま、それぞれにいつもよりは緊張して、会員さんの前にお座りいただきました。内容としては、NHK朝イチで流されたドキュメンタリーを途中で止めながら、成田が質問やコメントをはさんで、それにお二人に答えていただく形式だったのですが、テレビでは流れなかった「荒れていた」ときのYさんの様子を赤裸々にお母様が話すにつれ、皆さんすっかり引き込まれていました。
周りが恐怖を感じるほどだったその時期のことを、「イライラする原因は家族のだれかにあるというわけでもなく、とてもささいな、例えばちょっとゲームがうまくいかない程度のことであって、それは自分にも家族にも、どうにもその時期は止めようがないものだった。」と淡々と語るYさん。
「家族のどんな言葉も、どんな表情も全く響かなかった。むしろ益々イライラして当たりたくなってしまった。」と、今はその片鱗すら想像できない冷静で落ち着いた表情でYさんが語ってくれたことで、かえって、聴いている者には「彼はそこから抜け出せた」というまぎれもない事実が大きく実感できました。
まさに、百聞は一見に如かず。これ以上ない強いメッセージによって、参加の皆さんは、一様に100万倍の勇気と希望を受け取っていらっしゃいました。
(さらに、サービス精神旺盛なYさんは、成田の「以前のようにイライラしなくなった理由は?」と聞かれて即座に「ちゃんと寝てセロトニンを増やしているからです!」と100点満点の答えを出してくれました!)
だからと言って私は、Yさんとそのご家族を「特別な存在」としてある意味神格化することはあまり良いことではないと思います。
なぜなら、たくさんの同じようなご家族と長い期間一緒に歩ませていただく中で私がいつも思うのは、こういう、一見「成功した」ご家庭の方たちが、決してこれまで前に「だけ」進んできたのではないということを重々知っているからです。何度も立ち止まり、振り返り、時には後ろに進み、横にすべり、転がり落ちながら、本当に少しずつ長い時間をかけてそれでも前に進んできた結果が今を作っているのです。
今、「あー、道を踏み外した、道路からおっこった!」と思っていても、それが10年後に俯瞰して見てみれば実はとても大事な一転がりなのかもしれないのです。
Yさん家族も、その時そのことだけを取り上げれば「失敗」と思える出来事から、思いもよらず夫婦の絆と信頼を深めるきっかけが生まれたエピソードをお持ちです。人生ってそんなもの、とそれを聴いた皆さんが感じて、日々の悲喜こもごもひっくるめて生活を、人生を愛してくださると嬉しいな、と私は思いました。
最後に彼に「これからの課題」を聞きました。
「僕は注意集中が苦手なのでそれを伸ばしたい。そして将来はできれば大学に進学したい」たくさんの皆さんの前で言い切った彼をまぶしく見守る「第二の母」成田なのでした(笑)。
Yさんとお母様が快く「語る人」を承諾してくださったおかげで開催に至ったこのワーク、期待通りというか期待以上に、いらした方々に感動と勇気を与えてくれました。本当に感謝感謝です。
ありがとうございました。
参加したいと思って叶わなかった皆様のために、早速「第二弾」を考えていますので(笑、本人了解未)、ぜひお楽しみにお待ちくださいませ。
成田 奈緒子
10月21日、アクシスでは特別プログラム
「自力で生活リズムを整えて就労までたどり着いた当事者からの発信~Yさん登場~」
が開催されました。
たくさんの方にお申込みいただき、キャンセル待ちまで出ました。いらっしゃれなかった皆さんごめんなさい。
スリムでかっこよいイケメンYさんと、柔和でおちゃめなお母さま、それぞれにいつもよりは緊張して、会員さんの前にお座りいただきました。内容としては、NHK朝イチで流されたドキュメンタリーを途中で止めながら、成田が質問やコメントをはさんで、それにお二人に答えていただく形式だったのですが、テレビでは流れなかった「荒れていた」ときのYさんの様子を赤裸々にお母様が話すにつれ、皆さんすっかり引き込まれていました。
周りが恐怖を感じるほどだったその時期のことを、「イライラする原因は家族のだれかにあるというわけでもなく、とてもささいな、例えばちょっとゲームがうまくいかない程度のことであって、それは自分にも家族にも、どうにもその時期は止めようがないものだった。」と淡々と語るYさん。
「家族のどんな言葉も、どんな表情も全く響かなかった。むしろ益々イライラして当たりたくなってしまった。」と、今はその片鱗すら想像できない冷静で落ち着いた表情でYさんが語ってくれたことで、かえって、聴いている者には「彼はそこから抜け出せた」というまぎれもない事実が大きく実感できました。
まさに、百聞は一見に如かず。これ以上ない強いメッセージによって、参加の皆さんは、一様に100万倍の勇気と希望を受け取っていらっしゃいました。
(さらに、サービス精神旺盛なYさんは、成田の「以前のようにイライラしなくなった理由は?」と聞かれて即座に「ちゃんと寝てセロトニンを増やしているからです!」と100点満点の答えを出してくれました!)
だからと言って私は、Yさんとそのご家族を「特別な存在」としてある意味神格化することはあまり良いことではないと思います。
なぜなら、たくさんの同じようなご家族と長い期間一緒に歩ませていただく中で私がいつも思うのは、こういう、一見「成功した」ご家庭の方たちが、決してこれまで前に「だけ」進んできたのではないということを重々知っているからです。何度も立ち止まり、振り返り、時には後ろに進み、横にすべり、転がり落ちながら、本当に少しずつ長い時間をかけてそれでも前に進んできた結果が今を作っているのです。
今、「あー、道を踏み外した、道路からおっこった!」と思っていても、それが10年後に俯瞰して見てみれば実はとても大事な一転がりなのかもしれないのです。
Yさん家族も、その時そのことだけを取り上げれば「失敗」と思える出来事から、思いもよらず夫婦の絆と信頼を深めるきっかけが生まれたエピソードをお持ちです。人生ってそんなもの、とそれを聴いた皆さんが感じて、日々の悲喜こもごもひっくるめて生活を、人生を愛してくださると嬉しいな、と私は思いました。
最後に彼に「これからの課題」を聞きました。
「僕は注意集中が苦手なのでそれを伸ばしたい。そして将来はできれば大学に進学したい」たくさんの皆さんの前で言い切った彼をまぶしく見守る「第二の母」成田なのでした(笑)。
Yさんとお母様が快く「語る人」を承諾してくださったおかげで開催に至ったこのワーク、期待通りというか期待以上に、いらした方々に感動と勇気を与えてくれました。本当に感謝感謝です。
ありがとうございました。
参加したいと思って叶わなかった皆様のために、早速「第二弾」を考えていますので(笑、本人了解未)、ぜひお楽しみにお待ちくださいませ。
成田 奈緒子