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子育て科学アクシスブログ


「おやくそく」ってむずかしい!

こんにちは。黒岩です。
梅雨空で不安定な天気が続きますが、紫陽花の花が鮮やかに映える季節となりましたね。

そんな時季に散歩している時のできごと。

我が家の犬と近くの運動公園を散歩していると、遠くから元気な声が。
その声のほうに進むと、グランドでサッカー教室が開催されており、3歳くらいの男の子5人がコーチ2人とサッカーをしていました。
男の子の1人(Aくん)がゴールに向かってシュートしています。
その姿にしばし見とれていたところ、見事、ボールはゴールに入ります。
2人のコーチ(Bさん・Cさん)も「すごいね!」「やった!」など声をかけていて、その様子に「みんな頑張っているな~」とほのぼのした気持ちで見ていましたが、間もなくA君は20秒ほど立ち尽くします。

よく見ると、2人のコーチがそれぞれにAくんに話しかけています。
Bさん「ゴールからボールを持ってきて!」
Cさん「ゴールしたら先生とタッチでしょ!『おやくそく』でしょ!」
と、別々のことを訴え続けています。

このサッカー教室では、
①ボールは自分で取りに行く
②ゴールしたらコーチとタッチする
それぞれが「おやくそく」なんだと思います。
Bさん・Cさんとも、Aくんに話しかけている内容は正しいのでしょう。

でも、1人の子に、しかも3歳くらいの男の子に同時に別々のことを伝えたら、そりゃ混乱しますよね。

小学生時代、ただ単に背が高かったという理由で、先生から「ゴール下で立っていればいい。ゴール下で相手チームのゴールを阻止しろ。」と言われ、気乗りせずにミニバスに参加し、チーム内の練習試合で本当にゴール下で立っていたら「何しているんだ!走れ!(ディフェンスだけじゃなく攻撃にも参加しろ!の意)」と本気で怒られた私としては、Aくんが不憫でなりません。

「そりゃ固まるよな」と(勝手に・笑)ドキドキしていましたが、Aくん、頑張りました!
急に駆け出し、ゴールにボールを取りに行って、そのままCさんにタッチしていたのです!
Aくんは小さいながら機転を利かせ、私もホッとしてその場を離れました。

お約束やルールはたくさんあって、それらのお約束やルールはそれぞれ正しいけれど、一度に2つのルールを守ろうとすると矛盾する。
よくよく考えると、こんなことって日常生活でも起こる可能性がありますよね。
大人は経験も知識も豊富だから上手くやり過ごすことができるでしょうが、小さければ小さいほど経験も知識も少ないわけで、混乱しますよね。

「『おやくそく』って難しい!」
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黒岩 美喜