リスクを回避すること
2016.02.19
こんにちは、成田です。
私が利用するJRの路線は、この頃でっかい商業施設がたくさん沿線にできたため、週末は家族連れがたくさん乗ってきます。
ある休日の17時ごろ、モールのある駅から二組の親子連れが乗ってきました。
二組とも父、母、そしてベビーカーに乗った1~1.5歳くらいの子ども、というとても良く似た家族構成です。(全くの他人です)
さらに驚いたのは、乗車してからの行動もまるで双子。
お父さんは、無言でベビーカーの子どもに自分のポケットから出したキーホルダー(本当に鍵がたくさんついている使用中のもの)を渡しました。
子どもたちはそれぞれ、与えられたキーホルダーをガチャガチャ音をさせで振り回してご満悦。
そして、お父さん2人とお母さん2人は、それぞれのスマホを手に持ち、なにやら操作を始めました。
お父さんの片手はベビーカーを支え、お母さんの片手には買い物袋。
見事に2家族の動作がシンクロしていてびっくり。
なにより、私が下りるまで約15分間、誰も一言も言葉を発さず、びっくり。
また、先日、講演会で「4歳の子どもがスマホを手放さないのだがどうしたらよいか?」という質問をされて本当にびっくりしました。
びっくりしたので、思わず、「え?4歳のお子さん名義でスマホ買ってあげたのですか?」と聞き返してしまいました。
むっとした調子でお母さんは「いいえ、私のスマホです!」とおっしゃいました。
実はこういったことは、育児雑誌の記者さんからよく聞いていました。
子どもを泣き止ませる道具として、キーホルダーとスマホが常に上位に来るという事。
皆さんはどう思われますか?
私はこういう、幼児のころから「貴重品」をおもちゃとして平気で子どもに預ける親の習慣と、中高生の親御さんからの相談でとても多い「子どもが親の財布からお金を盗った」というのとは、絶対に強くリンクしていると思っています。
大人にとっての貴重品は絶対に子どもには触らせない。
それは、当たり前のリスク回避です。
もし子どもが、ドアが開いた時に電車からキーホルダーを投げて、それが線路に運悪く落っこちてしまったら。
もし子どもが、持っていたスマホを橋の欄干から落として水没してしまったら。
そういうリスクを想像して回避することが「リスクマネジメント」、すなわちリスクの回避です。
小さい時から「親のものは自分のおもちゃ」というしつけをされてきた子どもが、手に届くところに大金が入った財布をみつければ、「自分のもの」と思うに決まってます。それは、親が想像しうるリスクです。
質問された方には「一旦子どもの目の前からスマホを失くして、他のものに興味を持たせなければなりませんね。まだ4歳なので、本当はスマホ以外のものにたくさん興味を持てるはず。なんならいっそ、スマホは解約しては?」とお答えしました。
皆さん笑っていらっしゃいましたが、私は本当は本気で今このお母さんはそれをしなければ、将来その子どもは大きな危機に直面すると考えていました。
大人の貴重品、汗水働いて得た大切な収入を、「当たり前のように」浪費する子どもたちを、これ以上生産してはなりません。
リスクを想像してそれを回避する行動を取る。すべて、大人の責任なのです。
成田奈緒子
私が利用するJRの路線は、この頃でっかい商業施設がたくさん沿線にできたため、週末は家族連れがたくさん乗ってきます。
ある休日の17時ごろ、モールのある駅から二組の親子連れが乗ってきました。
二組とも父、母、そしてベビーカーに乗った1~1.5歳くらいの子ども、というとても良く似た家族構成です。(全くの他人です)
さらに驚いたのは、乗車してからの行動もまるで双子。
お父さんは、無言でベビーカーの子どもに自分のポケットから出したキーホルダー(本当に鍵がたくさんついている使用中のもの)を渡しました。
子どもたちはそれぞれ、与えられたキーホルダーをガチャガチャ音をさせで振り回してご満悦。
そして、お父さん2人とお母さん2人は、それぞれのスマホを手に持ち、なにやら操作を始めました。
お父さんの片手はベビーカーを支え、お母さんの片手には買い物袋。
見事に2家族の動作がシンクロしていてびっくり。
なにより、私が下りるまで約15分間、誰も一言も言葉を発さず、びっくり。
また、先日、講演会で「4歳の子どもがスマホを手放さないのだがどうしたらよいか?」という質問をされて本当にびっくりしました。
びっくりしたので、思わず、「え?4歳のお子さん名義でスマホ買ってあげたのですか?」と聞き返してしまいました。
むっとした調子でお母さんは「いいえ、私のスマホです!」とおっしゃいました。
実はこういったことは、育児雑誌の記者さんからよく聞いていました。
子どもを泣き止ませる道具として、キーホルダーとスマホが常に上位に来るという事。
皆さんはどう思われますか?
私はこういう、幼児のころから「貴重品」をおもちゃとして平気で子どもに預ける親の習慣と、中高生の親御さんからの相談でとても多い「子どもが親の財布からお金を盗った」というのとは、絶対に強くリンクしていると思っています。
大人にとっての貴重品は絶対に子どもには触らせない。
それは、当たり前のリスク回避です。
もし子どもが、ドアが開いた時に電車からキーホルダーを投げて、それが線路に運悪く落っこちてしまったら。
もし子どもが、持っていたスマホを橋の欄干から落として水没してしまったら。
そういうリスクを想像して回避することが「リスクマネジメント」、すなわちリスクの回避です。
小さい時から「親のものは自分のおもちゃ」というしつけをされてきた子どもが、手に届くところに大金が入った財布をみつければ、「自分のもの」と思うに決まってます。それは、親が想像しうるリスクです。
質問された方には「一旦子どもの目の前からスマホを失くして、他のものに興味を持たせなければなりませんね。まだ4歳なので、本当はスマホ以外のものにたくさん興味を持てるはず。なんならいっそ、スマホは解約しては?」とお答えしました。
皆さん笑っていらっしゃいましたが、私は本当は本気で今このお母さんはそれをしなければ、将来その子どもは大きな危機に直面すると考えていました。
大人の貴重品、汗水働いて得た大切な収入を、「当たり前のように」浪費する子どもたちを、これ以上生産してはなりません。
リスクを想像してそれを回避する行動を取る。すべて、大人の責任なのです。
成田奈緒子