「別れの予感」と「おかげさま」
皆様こんにちは。成田です。
先日アクシスで、「ポジティブシンキング「おかげさま」を思いつこう!」というワークを行いました。
骨子としては、いつも「○○のせいで…ムカッ!!」となることを、視点を変えることで「○○のおかげさまで、こんないいことがあった!!」に変える努力をして、結果、家庭内の良いサイクルを作ろう、というものなのですが。。。。びっくりしました!
まあ、なんと、ご参加下さった皆さんから出てくる「○○のせいで」エピソードの多いこと多いこと!!
「夫のせいで、ムカつく」「子どもの言動のせいで嫌な気持ちになる」「同僚の態度のせいで傷つく」……etc 皆さんの積年の思いが、あたかも噴出するマグマのようなパワーとなって爆発し、流れ、積み上がっていくさまに、さすがの成田も茫然自失!! でした(苦笑)。
例題での練習なら、結構上手に「おかげさまで、」に変えられるのに、我がことになると「………!!ダメッ!どうしても無理。積年のウラミツラミが後から後から噴出してくる~~!」などとネガティブオーラ全開なんですよねえ、これが。
なので仕方がない、最後の決め手は、「褒める」「完全ポジティブ」ではなく、皮肉もちょっと込め、でも笑顔全開で「○○のおかげで、オモシロイ人生になったよ♪」って言おうね。ということでやっと皆さんに納得していただきました。
そんなワークを体験しての先週、私はふと空いた2時間にちょうど上映時間がはまった、ということと、その少し前にこの映画の番宣兼ねたインタビュー番組見てた、ということと、最近樹木希林さんのことをすごい!!って思っていること、を理由に、是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」という映画を観ました。
………いやあ、深く浸み入りました。
あまりにも自然、あまりにもリアル。何も素晴らしくないし、何も解決しない。
いやいやながら元夫と元姑と一緒の空間にいさせられることになった真木よう子さんに強く共感できました。
完全に愛想も尽き果てて縁を断ち切った相手だから、今はもう他人です。
血縁のない関係性のはずなのだけれど、でも、情だけは残ってしまっている切なさ。
これが、生きるっていうこと、人としての業だなあと、改めて客観的にこのどうしようもない家族を見て気づかされ、そして、とても愛おしかったです。
「おかげさま」をどうしても思い付けなかった方々にも、ぜひぜひ観て頂き、共感し、諦めて(笑)もらいたいと思った次第です。あ、もちろん思いつく方にも・・
ところで、この映画の鍵を握る、タイトルにも引用されてる歌が、昭和歌謡を代表する、テレサ・テンさんの名曲「別れの予感」です。
なんせ突然、思い付きで観た映画だったので、映画の中でさりげなくラジオから流れて来たこの曲を聞いたとき、はじめて私はこの映画タイトルの出所が分かった次第です。
余韻に浸り家に帰って私は、家のCD棚を大捜索しました。
「あった~~~!!」なんと、私が絶対に買った記憶のないテレサ・テンさんのべストアルバムCDがあったのです。
私と全く趣味の違う夫が25年くらい前に買ったものでした。
そのCDを聴きこんで、私はさらにこの映画の深い深いテーマや切なさが理解できた気がします。
是枝監督、えらい!素晴らしい!と今日にいたるまで感激し続けているわけなのですが、それと同時に、私が「聴きたい!」と思ったときに聴きたいCDが魔法のように家にあった、ということが感激でした。
なんせ、私とテレサ・テンさんはこの映画を観るまで全く接点がなかったわけですから・・・
全く夫の「おかげさま」です!
あまりに感激したので、思わず普段はめったに電話なんかしない夫に電話して言いました。
「いやあ、生まれて初めて、心の底から、「結婚してよかったあ!!」って思ったよ~~。君がテレサ・テンのCD買っておいてくれたおかげだよ!」
夫はそれを聞いて「生まれて初めてって、、、ひ、ひどい!!」と嘆き、翌日、職場でみんなにそのことを言いふらして、「・・・ぷぷぷ、ひどいですよねえ、奥さん(失笑)。」と慰めてもらったそうです。
ま、こんな程度の「おかげさま」でいいってことで(笑)、皆さまもぜひそれぞれの「おかげさまで」を思いついてくださいませ。
成田奈緒子
先日アクシスで、「ポジティブシンキング「おかげさま」を思いつこう!」というワークを行いました。
骨子としては、いつも「○○のせいで…ムカッ!!」となることを、視点を変えることで「○○のおかげさまで、こんないいことがあった!!」に変える努力をして、結果、家庭内の良いサイクルを作ろう、というものなのですが。。。。びっくりしました!
まあ、なんと、ご参加下さった皆さんから出てくる「○○のせいで」エピソードの多いこと多いこと!!
「夫のせいで、ムカつく」「子どもの言動のせいで嫌な気持ちになる」「同僚の態度のせいで傷つく」……etc 皆さんの積年の思いが、あたかも噴出するマグマのようなパワーとなって爆発し、流れ、積み上がっていくさまに、さすがの成田も茫然自失!! でした(苦笑)。
例題での練習なら、結構上手に「おかげさまで、」に変えられるのに、我がことになると「………!!ダメッ!どうしても無理。積年のウラミツラミが後から後から噴出してくる~~!」などとネガティブオーラ全開なんですよねえ、これが。
なので仕方がない、最後の決め手は、「褒める」「完全ポジティブ」ではなく、皮肉もちょっと込め、でも笑顔全開で「○○のおかげで、オモシロイ人生になったよ♪」って言おうね。ということでやっと皆さんに納得していただきました。
そんなワークを体験しての先週、私はふと空いた2時間にちょうど上映時間がはまった、ということと、その少し前にこの映画の番宣兼ねたインタビュー番組見てた、ということと、最近樹木希林さんのことをすごい!!って思っていること、を理由に、是枝裕和監督の「海よりもまだ深く」という映画を観ました。
………いやあ、深く浸み入りました。
あまりにも自然、あまりにもリアル。何も素晴らしくないし、何も解決しない。
いやいやながら元夫と元姑と一緒の空間にいさせられることになった真木よう子さんに強く共感できました。
完全に愛想も尽き果てて縁を断ち切った相手だから、今はもう他人です。
血縁のない関係性のはずなのだけれど、でも、情だけは残ってしまっている切なさ。
これが、生きるっていうこと、人としての業だなあと、改めて客観的にこのどうしようもない家族を見て気づかされ、そして、とても愛おしかったです。
「おかげさま」をどうしても思い付けなかった方々にも、ぜひぜひ観て頂き、共感し、諦めて(笑)もらいたいと思った次第です。あ、もちろん思いつく方にも・・
ところで、この映画の鍵を握る、タイトルにも引用されてる歌が、昭和歌謡を代表する、テレサ・テンさんの名曲「別れの予感」です。
なんせ突然、思い付きで観た映画だったので、映画の中でさりげなくラジオから流れて来たこの曲を聞いたとき、はじめて私はこの映画タイトルの出所が分かった次第です。
余韻に浸り家に帰って私は、家のCD棚を大捜索しました。
「あった~~~!!」なんと、私が絶対に買った記憶のないテレサ・テンさんのべストアルバムCDがあったのです。
私と全く趣味の違う夫が25年くらい前に買ったものでした。
そのCDを聴きこんで、私はさらにこの映画の深い深いテーマや切なさが理解できた気がします。
是枝監督、えらい!素晴らしい!と今日にいたるまで感激し続けているわけなのですが、それと同時に、私が「聴きたい!」と思ったときに聴きたいCDが魔法のように家にあった、ということが感激でした。
なんせ、私とテレサ・テンさんはこの映画を観るまで全く接点がなかったわけですから・・・
全く夫の「おかげさま」です!
あまりに感激したので、思わず普段はめったに電話なんかしない夫に電話して言いました。
「いやあ、生まれて初めて、心の底から、「結婚してよかったあ!!」って思ったよ~~。君がテレサ・テンのCD買っておいてくれたおかげだよ!」
夫はそれを聞いて「生まれて初めてって、、、ひ、ひどい!!」と嘆き、翌日、職場でみんなにそのことを言いふらして、「・・・ぷぷぷ、ひどいですよねえ、奥さん(失笑)。」と慰めてもらったそうです。
ま、こんな程度の「おかげさま」でいいってことで(笑)、皆さまもぜひそれぞれの「おかげさまで」を思いついてくださいませ。
成田奈緒子