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子育て科学アクシスブログ


里山に癒される

皆様こんにちは。成田です。

 
先日、久しぶりにカッコウの鳴き声を聞きました。

 
田舎に住んでいるので、どこへ行かずとも家出発で極上のウォーキングができます。

手付かずの森、雑木林、そして畑に田んぼ。

自分は全然手を汚していないのに、日々、稲や農作物の育ちを愛で、幸せを感じさせてもらい、さらにはワクワクする動植物との出会い…

気持ちがどうにも内向きになる日には、あえてエイヤっと歩くことにしています。

それだけで、こんなに幸せになれるなんて、私ってホントに安上がりだ、と自画自賛です(笑)。

 
で、カッコウです。

 
数年前までは自宅前の松林に来てたのに、しばらく全く聞けずにいたので、悲しい思いをしてたのですが、今年、ウォーキング中に再会できました。感激です。

で、その晩寝る前に梨木香歩さんのエッセイを読んでたら、なんと、ちょうどカッコウの托卵の話が載ってました。

ご存じのようにカッコウやホトトギスは他の鳥の巣に自分の卵を産み付け、育ててもらう(托卵)のですが、例えばカッコウの卵はウグイスの卵に色も形もそっくりで、ウグイスとしても騙され一生懸命に暖める。ところが孵ったカッコウの雛(ウグイスよりちょっと早めに孵るんですって)は、他の卵を巣から落としてしまうのです。

お母さん鳥は「ん?なんかこの子、違う?」と感じながらも、育児放棄なんかしないで、健気に一生懸命育ててしまう。何でだろう?という内容でした。

梨木さんの仮説は、ウグイスの雛よりガタイの良いカッコウの雛が、ママ友仲間ではちょっと自慢だったりするのでは?というものでした。

「ねえねえうちの子、立派でしょ!?私が育てたのよ」なんてね(笑)。

 
また、托卵したカッコウの方も、その巣の辺りをいつまでもうろうろしているらしく、梨木さんは、「人に預けはしたものの、心配になって舞い戻り、せめて先祖伝来の鳴き声を教えてやろうと唄い聴かせているのでは?」と推測されてました。

なんだか人間でも同じようなことがありそうで面白いです。

 
なぜに彼らが托卵という不確かなる繁殖の術を選んだのかは全くわかりませんが、自然界にはこうした不思議な習性が数多くあります。とにかく、ウグイスとカッコウ、ホトトギスが同じ里山に共存し、同じ時期に見かけることには、意味があるのですね。

そう考えると、今年は、ウグイスの数もホトトギスの数も例年より多い気がします。だからカッコウも舞い戻ったのかな?

小さな生命循環から大切に守っていきたいです。

 
昨日のウォーキングでは、たくさんのヒバリも見かけました。

自分のテリトリーを宣言するために天高く昇って体に似合わぬ大きな声で囀ずるヒバリですが、地上に降りるときは巣から遠く離れた地に着地して、静か~にそうっと無言で自分の巣まで徒歩で帰るんですよ。敵に巣のありかを知られないようにだそうです。

 
いじらしく可愛いこういう生物達に会えれば、私の小さな憂いなど吹き飛ばせてしまう気がします。皆さんもぜひ、沈みそうな時こそ、外に出てみましょうね♪

 
成田奈緒子