屋久島に行ってきました
2016.09.14
上岡です。
念願の屋久島に行ってきました。屋久杉ですよ!縄文杉ですよ!
杉の木の真ん中が空洞になってしまい、年輪が見えなくなっているので正確にはわかりませんが、木の太さから言ったら樹齢7000年以上とも言われる縄文杉です。
ずっと行きたい気持ちはあったのですが、いかんせん、鹿児島が遠い!
ですが、昨年、NHKの『72時間』と言うドキュメンタリー番組で屋久島を特集していたものを見て、こみ上げた気持ちがたまらなくなり、とうとう今年、行ってきました。
いやーしんど!
屋久島の民宿に泊まったのですが、店主が若いお兄ちゃんで、屋久島のお店のことや買い物できるところを聞いても「う~、よくわからないですね」と曖昧な答えばかりがかえってきて、せっかく知らない街でコミュニケーションとろうとしてもがいている42歳を不安にさせたのですが、
「明日、縄文杉を見に登るのですが、大変ですか?」という質問に対しては、
「縄文杉をなめていると大変な目にあいますよ」ときっぱり!
ここらあたりから嫌な予感はしていました。
翌日、早朝にバスに乗り、揺られ揺られて登山口へ。
登山ルートには、かつて栄えていた鉄鋼業で使用していたトロッコのレールが延々と続き、そのレール上や脇をえんえんと歩いていきます。
えんえんと続きますが、いかんせん平坦な道のりで全然楽勝でした。
途中、手すりのない長い橋が数か所あり、気持ちが弱ったのはその橋を渡る時ぐらいでした。
ところが、2時間半歩いた末に、「ここからは坂が急です」という札が経っており、それが本当に急なんですもの!
その後の2時間半は苦行以外のなにものでもありません。
近くにいた山の案内人が「ここから心臓破りの階段が4つ続きます」と言い放って、それが本当に破りの坂なんですもの!
前半と後半とでこんなに難易度が変わるなんて!
息は途絶え途絶え、継続して歩くことができなくなり、一気に駆け上がっては休み、体を充電させ、また一気に駆け上がる、チョロQみたいな戦法をとりながら、自分を囲んだ原生林を愛でることもなく、ただただ左足を前に出し、右足を前に出すことを繰り返す。
縄文杉は伏線なく急に現れ、そのお姿をかみしめる気力もなく、通り過ぎ、あとはひたすら急な坂を下る下る。
足の踏み場も岩場が多く、足首がギクッっとなるたびに世界遺産に舌打ちをし、へとへとになりようやく平地に戻る。
行きにあんなに怖がった手すりの無い橋も、帰りはまったく怖くなく左足を前、右足を前。
怖がると言う行為は体力があってこそなんですな。
登山口に戻ったときは日は傾いており、くったくたになって宿に戻りました。
行きは5時間、帰りは4時間半。予報では雨だったのですが、雨じゃなかった!それが救いでした。
あれで雨まで降っていたら、足は滑るし、自分で望んで登ったにもかかわらず、なにかのせいにしてふて寝していたと思います。
そして、縄文杉付近で食べた、民宿で作ってくれた昼食のおにぎりの美味しさ!!塩分を体が求めていた証拠ですね。
1つ気にくわなかったのは、出発前の登山口で欧米人も多数おり、身だしなみがランニングで荷物も小さく、「山、なめてるね」な身だしなみだったのですが、もともとの脚力が違うのか彼らはスイスイ登って降りてきてました。
翌日はレンタカーを借り、弥生杉を見に行きました。
駐車場から徒歩30分歩くだけで、縄文杉に比べれば若いのですが、それでも樹齢3000年以上の弥生杉が見られます。
その存在感をしっかり感じてきました。そしてそれを囲む、原生林も。その空気も。
野猿や、道行く観光客との出会いにも感謝しました。小さな自分を感じました。そして深呼吸をしました。
心の余裕って、大切ですね。
目の前にどんなに良き刺激がころがっていたとしても、それを受け止める余裕がないといかんのですね…。お恥ずかしながら、あんなに恋い焦がれていた縄文杉では、しんどすぎて余裕ゼロでした、わたしは。
屋久島ですが、世界遺産なので、あまり島をいじれないことが原因なのか、手軽に食べれるお店があまりないのですが、なぜかモスバーガ-だけはあり、屋久島にまで行ってるのに夜食はずっと、南流山にもあるモスバーガーを食べてました。知らないものばかりの場所では、知ってるものに安心する。これもまた旅の一興。
上岡
念願の屋久島に行ってきました。屋久杉ですよ!縄文杉ですよ!
杉の木の真ん中が空洞になってしまい、年輪が見えなくなっているので正確にはわかりませんが、木の太さから言ったら樹齢7000年以上とも言われる縄文杉です。
ずっと行きたい気持ちはあったのですが、いかんせん、鹿児島が遠い!
ですが、昨年、NHKの『72時間』と言うドキュメンタリー番組で屋久島を特集していたものを見て、こみ上げた気持ちがたまらなくなり、とうとう今年、行ってきました。
いやーしんど!
屋久島の民宿に泊まったのですが、店主が若いお兄ちゃんで、屋久島のお店のことや買い物できるところを聞いても「う~、よくわからないですね」と曖昧な答えばかりがかえってきて、せっかく知らない街でコミュニケーションとろうとしてもがいている42歳を不安にさせたのですが、
「明日、縄文杉を見に登るのですが、大変ですか?」という質問に対しては、
「縄文杉をなめていると大変な目にあいますよ」ときっぱり!
ここらあたりから嫌な予感はしていました。
翌日、早朝にバスに乗り、揺られ揺られて登山口へ。
登山ルートには、かつて栄えていた鉄鋼業で使用していたトロッコのレールが延々と続き、そのレール上や脇をえんえんと歩いていきます。
えんえんと続きますが、いかんせん平坦な道のりで全然楽勝でした。
途中、手すりのない長い橋が数か所あり、気持ちが弱ったのはその橋を渡る時ぐらいでした。
ところが、2時間半歩いた末に、「ここからは坂が急です」という札が経っており、それが本当に急なんですもの!
その後の2時間半は苦行以外のなにものでもありません。
近くにいた山の案内人が「ここから心臓破りの階段が4つ続きます」と言い放って、それが本当に破りの坂なんですもの!
前半と後半とでこんなに難易度が変わるなんて!
息は途絶え途絶え、継続して歩くことができなくなり、一気に駆け上がっては休み、体を充電させ、また一気に駆け上がる、チョロQみたいな戦法をとりながら、自分を囲んだ原生林を愛でることもなく、ただただ左足を前に出し、右足を前に出すことを繰り返す。
縄文杉は伏線なく急に現れ、そのお姿をかみしめる気力もなく、通り過ぎ、あとはひたすら急な坂を下る下る。
足の踏み場も岩場が多く、足首がギクッっとなるたびに世界遺産に舌打ちをし、へとへとになりようやく平地に戻る。
行きにあんなに怖がった手すりの無い橋も、帰りはまったく怖くなく左足を前、右足を前。
怖がると言う行為は体力があってこそなんですな。
登山口に戻ったときは日は傾いており、くったくたになって宿に戻りました。
行きは5時間、帰りは4時間半。予報では雨だったのですが、雨じゃなかった!それが救いでした。
あれで雨まで降っていたら、足は滑るし、自分で望んで登ったにもかかわらず、なにかのせいにしてふて寝していたと思います。
そして、縄文杉付近で食べた、民宿で作ってくれた昼食のおにぎりの美味しさ!!塩分を体が求めていた証拠ですね。
1つ気にくわなかったのは、出発前の登山口で欧米人も多数おり、身だしなみがランニングで荷物も小さく、「山、なめてるね」な身だしなみだったのですが、もともとの脚力が違うのか彼らはスイスイ登って降りてきてました。
翌日はレンタカーを借り、弥生杉を見に行きました。
駐車場から徒歩30分歩くだけで、縄文杉に比べれば若いのですが、それでも樹齢3000年以上の弥生杉が見られます。
その存在感をしっかり感じてきました。そしてそれを囲む、原生林も。その空気も。
野猿や、道行く観光客との出会いにも感謝しました。小さな自分を感じました。そして深呼吸をしました。
心の余裕って、大切ですね。
目の前にどんなに良き刺激がころがっていたとしても、それを受け止める余裕がないといかんのですね…。お恥ずかしながら、あんなに恋い焦がれていた縄文杉では、しんどすぎて余裕ゼロでした、わたしは。
屋久島ですが、世界遺産なので、あまり島をいじれないことが原因なのか、手軽に食べれるお店があまりないのですが、なぜかモスバーガ-だけはあり、屋久島にまで行ってるのに夜食はずっと、南流山にもあるモスバーガーを食べてました。知らないものばかりの場所では、知ってるものに安心する。これもまた旅の一興。
上岡