お問い合わせはコチラ

子育て科学アクシスブログ


不登校の子たちを私のクラスに集めましたが・・・・・

2016.10.27

その他

藤原です。私の教員時代のことを書きます。

私が、教員になった頃は、不登校はあまりいませんでした。私が勤めた中学校は、9クラスありましたから、学年に300人以上の子どもがいました。

でも不登校はほとんどいませんでした。非行の子たちはたくさんいたのですが。5年後にある学校に異動しました、その学校の不登校の多さにびっくりしました。

学年の生徒が250名でしたが、不登校や不登校ぎみの生徒が16名もいたのです。びっくりしました。そこで、何とかしなければいけないと思いました。私は、不登校の子ども10人を自分のクラスに入れました。とても優秀で休んでいても試験を受けるといつも学年でトップの子。学校が怖いと朝学校に来れずに泣いていた子。

家の手伝いが多く休みがちな子、みんなと一緒に遊ぶことが苦手な子など不登校ぎみの子たちを集めました。その子たちの多くは、静かで、真面目な子が多かく、自分からあまり意見を言えない子たちでした。

私は、席替えをとても大事しました。くじ引きではしませんでした。誰と誰を同じ班にしよう。この子は、この子に面倒を見てもらおうとと、あれやこれや、座席をきめるのにとても時間をかけました。そして原案ができると、リーダーの子たちと毎日のように話をして班の組織と座席を子どもたちと決めていきます。私は、この座席決めをとても大事にしてきました。1年に座席は3回しか変えません。子どもによっては、まったく変えないときもあります。席が変わると不安になってしまう子もいました。私の前にいつも座ってもらう子もいました。協力体制ができるまでは、子どもたちに任せません。中学生ですから、ほっとくと意見の強い子が陰で威張っていることがあるのです。だから、勝手にさせません。私がリーダーをとりながら、徐々に彼らに任せていくのです。3学期には、彼らに任せてもまったく問題なくなります。人間関係もできてきますから。

班活動がとても大切です。形だけでなく、活動が協力してできるようにしていきます。そのためには、数週間の班活動ではできるようにならないのです。子どもたちに任せると、協力して活動していくことができなくなってしまいます。どうしても、意見の強い子のいう通りになってしまうのです。

さらに、私は、みんなでやる行事を子どもたちと一緒に考えました。特に大事したのが、バスレクです。バスレクの内容を係の子たちと一緒になって考えました。買い出しから一緒に買いにいきました。いろいろと打ち合わせをしていると、子どもたちは、計画をきちんとつくり、やりこなしてくれます。本番では、バスレク係の子たちに任せます。バスの中で、みんなでバスレクができるかどうかが、私の勝負でした。映画などみる時間はありませんでした。子どもたちの人間関係をつくるとても大切な時間でした。

魚をとても好きな子がいました。しかし、この子は勉強がとても苦手でした。小さい時からお母さんによく怒られてきました。私は、彼と何人かで一緒に近所の川に魚をつりに行きました。ブラックバスを5匹釣りました。次の日には、水槽を買い、彼と一緒に水槽を毎週洗い彼に飼育をしてもらいました。そのような活動していると、子どもたちは仲良くなっていきました。そして、もともと静かな子たちであったので、学年で一番静かなで真面目なクラスになりました。

そうこうしていると、休んでいる子も来るようになり、休む子がだれもいなくなってしまいました。