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子育て科学アクシスブログ


自己紹介の話

上岡です。

 
偉業をなしたり、良くないことやらかしたりすると卒園文集や卒業文集で、何を書いていたかがさらされますね。
私は「ふつうの会社員」と書きました。私がこれからの人生で万が一良いことしたら「この『ふつう』が良いですねー。渋い子だったんですねー」とコメンテーターを困らすことになりそうですし、良くないことしたら「夢も希望もない子だったんですね」と、感情的に言われそうです。
要は「いったいどんな人なのか?」を知りたいし、知る手がかりを探しているわけですね。

これって普段の世間話も同じです。
「趣味は?」「学校時代の部活は?」「猫派?犬派?」も、結局は「あなたはどんな人なんだい?」を聞いています。
所詮これらは1要素でしかありません。私たちは集合体ですので、当然、それでその人を分かった気になるのは早計ですよね。

ただ、1要素でも共通項があると嬉しくなって、一気に距離が縮まるのも事実です。
「猫派」の答えで好印象UP!「同郷」UP!「同い年」でUP!かなわなければ「同じ干支」でもUPにする!だったり。
私の場合「家庭用ゲーム機でファミリーコンピューターではなくセガSC1000を持っていた」となると、2UP!です。
あと「文字を書く時、『ぬ』と『ね』を、高い確率で迷う。今も」は3UP!です。

 
講演会の講師として呼んでもらえるようになった当初、主催者の方がしてくださる、私の「講師紹介」の意味がよくわかりませんでした。私の経歴なんぞ誰が興味があるんだろう?と。
でも、受講生の方たちからすると、素性を知らない人の話よりは「どんな人なのか?」がわかったほうが安心して話に耳を傾けられるということがわかってきました。そして、畳みかけるように、紹介後の私の第一声で受講生との「共通項」を言い放てれば、ぐっと距離も縮まると言うものです。
一番手ごたえを感じたのは、広島で講演をしたときです。
ちょうど広島カープがリーグ制覇をし、日本シリーズで日本ハムと名勝負を繰り広げているときです。
私の第一声は「広島の皆さん、こんにちは。名古屋市出身、中日ドラゴンズファンの上岡です」でした。
会場全体の緊張が緩和された瞬間でした。全員が広島カープファンの中で「こいつは野球に興味を持っている奴だ」に加え「負けをちゃんと認められる奴だ」と、絶大なる信頼感を勝ち取った瞬間でした。
全然駄目だったのが、茨城県で、私が以前勤務していた場所が講演会場だったときです。
私の第一声は、「こんにちは。いやー、私も以前ここで働いておりまして。今、とても懐かしく感じています」でした。
無音の中、たまたま講演会場が私が勤務していた場所だっただけで、受講生の方にとっては縁もゆかりもない場所だったことを思い出しました。
狙うと難しいので、素直に思ったことを第一声にして行こうと思います。

 
上岡