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子育て科学アクシスブログ


日本の食は世界一!

皆さんこんにちは、成田です。

 
昔アメリカに住んでました。

4年住んで一番の感想は(以前にも書いたかもしれませんが)、日本人の食事は世界一!ということです。これに尽きます。

これだけ、家庭で普通に世界各国の料理を取り入れ、アレンジして自分流に美味しくしていただいている国はない!と本気で思いましたね。

 
もちろんアメリカだってNYなど都会に行けばめちゃくちゃsofisticateされた各国料理が頂けて感激しましたし、テレビでは当時大変有名なマーサ・スチュワートさんという方がこれまたおしゃれで素敵なお料理をケーブルテレビで間断なく披露してました。

 
でもね、私の周りにいたアメリカ人の人たちは皆、実に創意工夫のない食事を繰り返し食べてました。そう、彼らは飽きもせず、毎日同じものを繰り返し食すのですよ。

研究仲間たちのお昼ご飯は、たいがい食パンにチーズとハムをはさんだサンドイッチとリンゴ。(でも彼らはそのハムやチーズの種類に異様にこだわりますが・・SUBWAY、というサンドイッチチェーンに行ったことのある方はわかるでしょう。私に言わせると、結局どのチーズとハムを選んでもあまり変わりない味でした(笑))

カフェテリアのランチの人気はマカロニ&チーズとパン、コーラにミートボール。デザートに(!)ポテトチップス。

うちの家で手巻き寿司パーティーをしたときに「生まれて初めて魚を食べた!」と興奮してゆでたエビを食べてる25歳の研究員の子に、私の方がおののきました。

アメリカ人ちのホームパーティーのメインはほぼ100%「grill」、外の焼き網でお父さんが焼くパテをバンズに挟んで食べる、つまりはハンバーガー。付け合わせはフライドポテト。

いや、美味しいっちゃ美味しいのですよ。でもね、いつも同じものって・・・。

日本のほとんどの家庭では、毎日日替わりでいろんな食材・いろんな調理法・いろんな味付けが食卓に並びます。

それに慣れてる私たちとしては、かなりな違和感でした。

 
日本人の食へのあくなき興味と探求心を改めて感じます。

たらことウニのパスタとか、ウスターソースとチョコレートを隠し味に入れたカレーライスとか、羽根つき餃子とか煮干しとんこつ味のラーメンとか、もはやその発祥の国をはるかに超えたグレードになっているすばらしさ!

心の底から、「日本人に生まれた幸せ」を感じましたねえ。

 
最近感激したのが「オートミール」。

アメリカのホテルの朝食で出てきたミルクと砂糖でぐつぐつぐちゃぐちゃ甘~~く煮込んだオートミールの気色悪さに「大嫌いな食べ物」として長くインプットされていたオートミールが、日本人の手にかかるとこうも美味な一皿になるのか!と目からウロコです。

皆さんもググってみてください。

私が考案した一番おいしい食べ方は、「松茸の味お吸い物」で戻したオートミールにすりおろした山芋とわさびでいただく一品です。超簡単なのに、めちゃくちゃうまい!!

 


永谷園、えらい\(^-^)/

 
皆さん、日本人は生まれながらにして、すでに「超食育民族」であるので、改めて教え込む必要がないんです!
個人的にはだから、子どもに安全な食を、とか食の知識を小さい時から叩き込もう、とか少し過剰になりすぎている今の食育の流れはもう少し緩めたほうがいい気がします。

子どもたちにとにかく教えてほしいと私が思っているのは「食べるって楽しい!」「お腹空いたときに口にする食べ物は本当に美味しい!」ということだけです。今、逆にそれは子どもたちにあまり伝えられてないような気がします。

コロナの影響もあって「食べながらしゃべるな」「大人数で食べるな」「手洗いきちんと消毒もきちんと」「テーブルにウイルスいるから落ちたら食べるな」「外食はなるべくするな」・・制限、ちょっときつすぎです。

お腹空いたね~♪、美味しいねえ~♪、とたくさんの笑顔が花咲けば、勝手に子どもは料理や食材、ひいては栄養学に興味を持ちますよ~って、私は声を大にして言いたいです。

 
低所得層の方になればなるほど、画一・単調な食生活になっているアメリカの現実をまざまざと目にしてきたこともあり、アメリカと日本の食文化の差が、もしかしたらこのコロナの感染率の差に表れているのかも、とひそかに考えている成田でした。

 
成田 奈緒子