丸ごと認める
2024.12.26
こんにちは、成田です。
今年の幕開けは大きな災害からだったので、とにかく終わりは静かに平和にと願うばかりです。
そんな今年もアクシスには、変わらずたくさんの会員の皆様にお越しいただきました。本当にありがとうございました。
アクシスではよく、「褒める」ではなく「認める」にしましょう、と言います。でも、意外にこれが難しいし伝わりにくいのです。一般的に親御さんは一生懸命お子さんの「いいところ」「優れたところ」を探してそれを指摘して「褒める」ことはよく行っているなと思います。「テスト100点でえらかったね」「サッカーの選手に選ばれてすごいね」などなど・・。
そして一方で、親から見て「よくない」と査定される行動や言動は「正論」を伝えてできる限り早期に消失させるよう働きかけます。「宿題が終わってないのにおやつを食べてはだめよ」「ちょっと友達と喧嘩したからと言って学校をお休みするのは良くないよ」・・・叱らない子育てが浸透しているので、口調こそ柔らかいですが、強い否定・禁止の言葉を多用します。子どもは自然と親の顔色を伺うようになり、自己主張もできず、自己肯定感も育たず、といった弊害が起こります。
ですのでアクシスでは、「その子をよ~く観察して、いいところとわるいところ、全部含めて認めましょう」と伝えるのですが、ほとんどの親御さんが「えっ・・・」と戸惑ってしまいます。子どもを評価しない、自分の感情をあまり入れずに情景描写?するだけなので、簡単だと思うのですが、どうも難しいと感じてしまうようです。子どもに悪い行動や言動が見られたらそれは絶対に消さなければいけない!それが親の使命!と信じこんでいる節があるのです。
私からすれば、「なんで皆さん、子どもだけに聖人君子を期待し押し付けるのでしょうか?」と本当に心から不思議です。だって皆さん、大人になってたって、全然ダメなところ悪いところ、たぶんたくさん残ってますよ~!って言いたいです。正直、私はしょっちゅう手抜きをするし、嘘もつくし、さぼります。さらに言うならことのほかおっちょこちょいでいろんなミスを連日して皆さまにご迷惑かけ続けているし、機嫌がいい日と悪い日があります(汗、スタッフに指摘されます)。でもだからこそ、こんなに大人になっても、自分もせいぜいこの程度だしぃ・・と認めている私なので、子どもにも、はなから完璧を期待しません。ずるかったり、嘘ついたり、手を抜いたりすることがあることが当たり前だと思っています。特に脳がまだ育ってない小学生あたりまでは。
だからこそ、そんな子たちが中学あたりのこころの脳(前頭葉)が育ってくる時期になって、「おばあちゃんに修学旅行のお土産買ってきたんだ、いっつも晩御飯作ってもらってお世話になってるから」とか「いつもいじめてくるやつが自転車のチェーン切れてて困ってたから、素通りしようかと思ったけど、俺だったらすぐ直せるからと思って、自転車止めて直してやったんだ」とか話しているのを聞くと、もう、テスト白紙で出してようが、部屋がぐっちゃぐちゃに汚かろうが、多少乱暴だろうが、この子のこと私は尊敬できる!って思ってしまうんですよね~。本当に愛おしく感じます。こんな、アクシス育ちの子たちをたくさん見ているので、やっぱり親御さんには「丸ごと認める」を本気で会得してほしいと強く願うわけです。
正論伝えの否定・禁止の代わりに「宿題は全然しないけど、おやつの食べっぷりは最高にいいねえ」とか「学校休みたくなるほどすごい喧嘩したんだ~」などと言われ続ければ、子どもは自分の人格丸認めされた(こんな言葉あるのか?!)と感じるはずです。認められた子どもは、自分に自信を持ち自己肯定感を高めつつ、前頭葉が発達しますから、最終的に善悪・損得・価値判断ができる=「正論」を自分の中に構築していくものなのです。
これこそが、正しい脳育てと言えるのではないでしょうか。
2025年もアクシスは、ペアレンティングトレーニングを軸に、スタッフ一丸となって、子どもの脳を育てる家庭生活のコツをお伝えしていきます。
皆様、今年もありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
よいお年を・・・
成田 奈緒子
今年の幕開けは大きな災害からだったので、とにかく終わりは静かに平和にと願うばかりです。
そんな今年もアクシスには、変わらずたくさんの会員の皆様にお越しいただきました。本当にありがとうございました。
アクシスではよく、「褒める」ではなく「認める」にしましょう、と言います。でも、意外にこれが難しいし伝わりにくいのです。一般的に親御さんは一生懸命お子さんの「いいところ」「優れたところ」を探してそれを指摘して「褒める」ことはよく行っているなと思います。「テスト100点でえらかったね」「サッカーの選手に選ばれてすごいね」などなど・・。
そして一方で、親から見て「よくない」と査定される行動や言動は「正論」を伝えてできる限り早期に消失させるよう働きかけます。「宿題が終わってないのにおやつを食べてはだめよ」「ちょっと友達と喧嘩したからと言って学校をお休みするのは良くないよ」・・・叱らない子育てが浸透しているので、口調こそ柔らかいですが、強い否定・禁止の言葉を多用します。子どもは自然と親の顔色を伺うようになり、自己主張もできず、自己肯定感も育たず、といった弊害が起こります。
ですのでアクシスでは、「その子をよ~く観察して、いいところとわるいところ、全部含めて認めましょう」と伝えるのですが、ほとんどの親御さんが「えっ・・・」と戸惑ってしまいます。子どもを評価しない、自分の感情をあまり入れずに情景描写?するだけなので、簡単だと思うのですが、どうも難しいと感じてしまうようです。子どもに悪い行動や言動が見られたらそれは絶対に消さなければいけない!それが親の使命!と信じこんでいる節があるのです。
私からすれば、「なんで皆さん、子どもだけに聖人君子を期待し押し付けるのでしょうか?」と本当に心から不思議です。だって皆さん、大人になってたって、全然ダメなところ悪いところ、たぶんたくさん残ってますよ~!って言いたいです。正直、私はしょっちゅう手抜きをするし、嘘もつくし、さぼります。さらに言うならことのほかおっちょこちょいでいろんなミスを連日して皆さまにご迷惑かけ続けているし、機嫌がいい日と悪い日があります(汗、スタッフに指摘されます)。でもだからこそ、こんなに大人になっても、自分もせいぜいこの程度だしぃ・・と認めている私なので、子どもにも、はなから完璧を期待しません。ずるかったり、嘘ついたり、手を抜いたりすることがあることが当たり前だと思っています。特に脳がまだ育ってない小学生あたりまでは。
だからこそ、そんな子たちが中学あたりのこころの脳(前頭葉)が育ってくる時期になって、「おばあちゃんに修学旅行のお土産買ってきたんだ、いっつも晩御飯作ってもらってお世話になってるから」とか「いつもいじめてくるやつが自転車のチェーン切れてて困ってたから、素通りしようかと思ったけど、俺だったらすぐ直せるからと思って、自転車止めて直してやったんだ」とか話しているのを聞くと、もう、テスト白紙で出してようが、部屋がぐっちゃぐちゃに汚かろうが、多少乱暴だろうが、この子のこと私は尊敬できる!って思ってしまうんですよね~。本当に愛おしく感じます。こんな、アクシス育ちの子たちをたくさん見ているので、やっぱり親御さんには「丸ごと認める」を本気で会得してほしいと強く願うわけです。
正論伝えの否定・禁止の代わりに「宿題は全然しないけど、おやつの食べっぷりは最高にいいねえ」とか「学校休みたくなるほどすごい喧嘩したんだ~」などと言われ続ければ、子どもは自分の人格丸認めされた(こんな言葉あるのか?!)と感じるはずです。認められた子どもは、自分に自信を持ち自己肯定感を高めつつ、前頭葉が発達しますから、最終的に善悪・損得・価値判断ができる=「正論」を自分の中に構築していくものなのです。
これこそが、正しい脳育てと言えるのではないでしょうか。
2025年もアクシスは、ペアレンティングトレーニングを軸に、スタッフ一丸となって、子どもの脳を育てる家庭生活のコツをお伝えしていきます。
皆様、今年もありがとうございました。
来年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
よいお年を・・・
成田 奈緒子