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子育て科学アクシスブログ


No one normal could’ve done it.

皆様おはようございます。成田です。 色んな国の暑さを経験してきましたが、日本の夏の湿度の高さは世界一、ですね(;^_^A

 
ところで、 仕事柄、次々と新しく出会う方が私のところにはいらっしゃるのですが、しばしばデジャヴと言いますか、「あれ?この方と同じ事言ってる人に前も会った」と感じる事があります。

 
小さい時から「ん?なんか違う?この子」と漠とした不安を抱えて子育てしてきて、ある時健診だったり幼稚園の先生だったりに宣告されます。

「あなたのお子さん、ちょっと変です。」 その日からお母さんは必死になります。どうしたらこの子を「普通」に出来るのかに………   だからお母さんは、私と、そして自分の子の目の前で言うんです。

「この子、こうやっていつもいつもじっとしてられなくて人に迷惑ばかりかけて…幼稚園の先生にも毎日毎日文句を言われてしまって私は本当に辛いです。こんなんじゃ学校はおろか、社会に出られる人間には絶対になれないと思うんですよね…、どうしたらいいか、私はもうお手上げです。疲れました。」

 
当の子どもは好奇心全開で私の持ってる聴診器や白衣に触りたくて仕方がなくて、私の机の方に寄って来ているだけなのですが、お母さんのこの言葉を聞くと、一様に悲しげな、そしていたたまれない顔を見せます。

 
No one normal could’ve done it.
 
これは、「イミテーション・ゲーム」という映画の終盤で、運命に翻弄され地位も名誉も奪われて心身を病んだ主人公のところを訪ねた元妻が言った言葉です。 あなたが「普通」でなかったからこそ、超難解な暗号は解読され、それによってたくさんの命や建物、鉄道が無くならずに済んだ。「普通」でないあなたがいなかったら、この街そのものが戦争で壊滅的な被害を受けて存在しえなかった。

 
普通になれないことに苦しみ続けてきた主人公にとって、この言葉は最後に救いとなったと思います。でも、最後じゃ遅いな、とも思います。 幼児の時から「普通じゃないことが素晴らしい!!あなたがいるから地球が回るのよ♪」と心から伝え続けてくれる大人が側に一人いるだけで、その子の人生は180°変わると思うのですがね。

 
イミテーション・ゲーム、ベネディクト・カンバーパッチの見事な演技で心揺さぶられる名画です。成田も2週間は引きずりました。 ぜひ、機会があればご覧下さい。

 
ちょっと素敵な夕暮れ風景♪宴会場より(笑)。 ↓↓ DSC_0889

 
 
成田 奈緒子