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子育て科学アクシスブログ


「子どもの考える力を伸ばす親子関係の作り方~親業インストラクター村上志保さん登場!!~」を開催しました!

こんにちは,上岡です。

アクシスでは、7月19(日)に「子どもの考える力を伸ばす親子関係の作り方~親業インストラクター村上志保さん登場!!~」を開催しました。

満員御礼。誠にありがとうございました!

 
『親業』とは、臨床心理学者のトマス・ゴードンさんが「何百万という新しい親が毎年生まれ、人間の仕事の中で一番むずかしい仕事についている」のに「非難はされるが訓練は受けていない」と思ったことがきっかけで始まり、今や50ヵ国以上で広まっている親としての役割を効果的に果たすための訓練プログラムです。

村上志保さんは、その親業のインストラクターとしてご活躍されています。

 

ワークは、参加者のみなさんに子ども役や親役になってもらい、「親にこんなセリフを言われたら子どもはどんな気持ちになるかな」を体験することから始まりました。

その結果気づいたことは、いかに、命令、説教、非難、ごまかし、なセリフを大人が言ってしまいがちなことか!!

このことを、村上さんは白いボールを子どもが投げても違う色のボールを大人が投げ返すスライドでとってもわかりやすく説明してくださいました。

こればっかりでは、子どもは「話を聞いてもらっていないなぁ」と感じ、口が重くなりますねぇ…。

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そうならないよう村上さんから「子どもの話を聞くコツ」として「受動的な聞き方」と「能動的な聞き方」の説明がありました。

続けて、「子どもに話をするコツ」である、「3部構成のわたしメッセージ」もお話ししていただきました。

「相手の行動」を伝え、それによる「私への影響」を伝え、そして「私の気持ち」を伝えるものです。

 
この「わたしメッセージ」をみんなで考えてみると、

・私が主語になる「(そういうことをされてわたしは)嫌だなぁ」の伝え方ではなく、相手が主語の「(そういうことをする貴方は)もうだらしがないわねー!!」のセリフを言いがちで、子どもを感情的にさせてしまいがちだった…

・子どもと話をしたいことについて「私への影響」を考えてみると、実は私への影響はなく、それは子ども自身が取り組む問題で、親の私がカリカリすることではなかった…

・具体的に「相手の行動」を伝えようとしても、大人の評価や感想が入りこんでしまいがちだった(具体的な行動である「あった場所に戻していない」ではなく、「だらしがないことをしないで」と感想や評価で伝えてしまいがち)…

などなど多くの気づきが参加者からあがりました。

 
そして最後に、聞くコツ・話すコツを大人が使って子どもとかかわれば、子どもにしっかり自分でやることを考えてくれる!と力強くお話ししてくださいました。

 
ロールプレイを通して楽しく学べ、また幼児の事例から高校生の事例も含めお話ししていただき、参加された皆様にとって、すぐにご家庭で試していけることが詰まった有益な時間になったことだと思います!

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上岡