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子育て科学アクシスブログ


鬼ゆず

 
藤原です。

皆さんは、「鬼ゆず」とはどんなものか知ってますか?とても大きな夏みかんのようなものです。中国が原産で、わが国へは奈良時代に渡来しました。「ぶんたん」の仲間で、高さは3~4メートルになります。5月から6月ごろ、芳香のある白色の花を咲かせます。果実は直径20センチ以上、重さは1キログラムくらいになります。果肉は酸味が強く、生食にはむきません。ジャムやマーマレード、ゆず酒などに利用されます。

この鬼ゆずが道路沿いにあるもものですから、通ったとき驚く方がいるようです。

朝、4時過ぎまだ真っ暗な中を、私は犬の散歩をしていました。ちょうど神社の境内に入ったときに、境内の庭の中に人の気配を感じたのです。黒い影が動いているのです。照明もない小さな小高い山の上の小さな神社の庭の中です。何かが動いているのです。何かの動物かと思い近くに寄っていくと、照明をつけずに竹刀を素振りしている人がいるのです。ある程度近づき、どんな人だろうと確認したのですが、はっきりわかりませんでした。周りを大木が覆っていて、真っ暗で全く見えません。それ以上近くに寄ることはできませんでした。恐怖感が先に立ったのです。その後、竹刀を片手に持ち、神社から帰る男の方に何回か会う機会がありました。この人かと安堵感を持ちました。暗い中を姿勢がよく颯爽と歩いている姿は、昔の剣豪のようでした。

そして、電灯もない道で行き違いになる機会がありました。私は、自分から挨拶をするようにしました。「おはようございます。」それ以来、会うたびに自然に互いに挨拶するようになりました。

その後にわかったのですが、どうも近くに住んでいる方のようです。剣道の有段者であるようです。その後、昼間に、道端でお会いする機会がありました。いつものようにこちらから「こんにちは」と挨拶をすると、その方から質問をしてこられたのです。「お宅の庭にあるあの大きな夏みかんのようなものは何ですか?」「鬼ゆずと言います。食べるとおいしいとのことですが、私は食べたことはないのですが。今度お宅までお持ちしましょう。」とお答えしました。それをきっかけに、お話をするようになりました。

そして、数日後、近くの床屋さんに行きました。またも偶然に鬼ゆずの話になったのです。「昨年もらった鬼ゆずは、店でしばらく飾ってそのあとに食べたんです。とてもおいしかった」と話題になったのです。当然、私は、すぐに鬼ゆずを床屋さんにお持ちしました。

鬼ゆずは、道路に面したところに育っているので、通りを通る方々は気づくのであろう。印象的なのであろう。今年は特に大きなゆずが20個以上なったので、特に目立ったのかも知れない。

 
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