晩夏の怪談?!

皆様こんにちは。成田です。

 
先日、「怪談Bar」の話題をこのブログに挙げてた人がいましたが、今日は怪談繋がりのちょっと怖～いお話しを。

 
私の研究室では、数年前から工学系の先生方と共同研究をさせて頂いています。

その繋がりで今年は、某カーエアコンメーカーの研究者の方々と一緒に実験をさせていただくことになり、実験前夜に一緒にご飯を食べながらお話しをする機会がありました。

 
自分で言うのもなんですが、私物理全く勉強してないので、世の中の機械全般の仕組みが全くわからない。なので、素朴な疑問が沸き起こる訳です。

「そもそも、カーエアコンってどういう仕組みで、涼しくなるんですか？」

無邪気な私の質問を聞き、自動車のすべてを知り尽くす、研究者のＷさんは、すっと顔を曇らせました。

 
そして、しばらく言いよどんだ後に、重い口を開いたのです。

「実はですねえ…カーエアコンの中には、レイバイが入っているんです……レイバイが冷やしてるんです。」

 
えっ (￣□￣;)!!

 
霊媒？

霊媒が冷やしてる？？

 
ぞわあ～～！！

皆さん知ってましたぁ!?

エアコンの中に、悪霊が住んでて、一所懸命「う、う、うらめしやあ～」って言ってる。

から、冷える。

そら、冷えるよって思いますよ～ヒエ～ヒエ～！！！

 
……いきなり妄想100％でパニくってる私を見て、Ｗさんは、「あれっどうされました!?」

「だって霊媒が…」一瞬にして私のアホな勘違いを理解した彼は、笑顔を取り戻し、言いました。

「違います。霊媒じゃなくて冷媒。昔フロンガスとか言ってたでしょ。気化しやすいガスを液体から気体に変化させる時の気化熱を奪う性質を利用して…エンジンの駆動するエネルギーを…循環させて……」blah blah

 
一杯説明してくれたのですが、私の脳の中では、もうすでにイメージが出来上がってる。

皆さんも想像して下さいな。カーエアコンの中で働いてる霊媒の姿(笑)。

そら、冷えるわーって思うでしょ!?

ちょっと怖いけどちょっと面白い、晩夏の怪談でした。

 
それまでは「大学教授」的に威厳を保ってたはずだったのに、翌日の実験本番の日から何だか皆さんの私を見る目が、哀れむようなアホやと思ってるような……微妙に変化した気がするのは、気のせいですかね？

 
成田奈緒子