第9回「脳のはたらきを学ぶということ」
どうでしょうか。
ここまで読んで、「脳の働きが違う」ということは、いろいろな面で「勝手だ」「わがままだ」「ヘンだ」と誤解されてしまうことだ、ということをわかってくれましたか。少し難しいことだけれど、君たちひとりひとりが「脳の働き」を良くわかってくれることで、学校は皆にとってもっと楽しくて居やすい場所になるのです。
さて、これまで脳の働きの違い、と表現してきました。ここで表現されている脳の問題はすべて、うまれつきのものであり、脳のアンバランスさからくる特性の一種です。病院に行って診断されたときに告げられる「障害」の名前としては、これまで「自閉症」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」「LD(学習障害)」「広汎性発達障害」「アスペルガー障害」と言うようなものがあり、とても複雑です。しかし、2013年にはアメリカの精神科学会が「自閉症スペクトラム」という診断名で統一する、ということを発表しました。今後はこの呼び方が一般的になっていくと考えられます。
また、これらをひっくるめて「発達障害」と呼ぶこともあります。実は、医学的にもまだまだ詳しくわかっていないことが多い病気です。それぞれの特徴がお互いに重なっていることも多いし、程度も人により様々です。 医師にとっても難しいこれらの病気を、完全に理解することは君たちにとって不可能に近いと思います。でも、これまでに述べてきたような、脳の働き方の違い、という考え方をすると、わかりやすくなると思います。興味があれば、いろいろな本や漫画が出ているので読んでみるといいでしょう。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4623045528/ref=pd_sim_b_1/250-0134977-9103469
ここまで読んで、「脳の働きが違う」ということは、いろいろな面で「勝手だ」「わがままだ」「ヘンだ」と誤解されてしまうことだ、ということをわかってくれましたか。少し難しいことだけれど、君たちひとりひとりが「脳の働き」を良くわかってくれることで、学校は皆にとってもっと楽しくて居やすい場所になるのです。
さて、これまで脳の働きの違い、と表現してきました。ここで表現されている脳の問題はすべて、うまれつきのものであり、脳のアンバランスさからくる特性の一種です。病院に行って診断されたときに告げられる「障害」の名前としては、これまで「自閉症」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」「LD(学習障害)」「広汎性発達障害」「アスペルガー障害」と言うようなものがあり、とても複雑です。しかし、2013年にはアメリカの精神科学会が「自閉症スペクトラム」という診断名で統一する、ということを発表しました。今後はこの呼び方が一般的になっていくと考えられます。
また、これらをひっくるめて「発達障害」と呼ぶこともあります。実は、医学的にもまだまだ詳しくわかっていないことが多い病気です。それぞれの特徴がお互いに重なっていることも多いし、程度も人により様々です。 医師にとっても難しいこれらの病気を、完全に理解することは君たちにとって不可能に近いと思います。でも、これまでに述べてきたような、脳の働き方の違い、という考え方をすると、わかりやすくなると思います。興味があれば、いろいろな本や漫画が出ているので読んでみるといいでしょう。
- 発達と障害を考える本1~4
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4623045528/ref=pd_sim_b_1/250-0134977-9103469
- あなたがあなたであるために ローナ・ウイング 吉田友子訳
- 高機能自閉症 アスペルガー症候群入門 内山登紀夫他
- あなた自身のいのちを生きて グニラ・ガーランド 中川弥生訳
- ディスレクシアってなあに? ローレン・E・モイニハン 藤堂栄子訳
- みんなとはちがった人たち 自閉症の英雄のこと ジェニファー・エルダー 牧野恵訳
- この星のぬくもり 自閉症児のみつめる世界 曽根富美子
- イケイケパニッカー 自閉症の子育てマンガ&エッセイ 高阪正枝
- たっちゃんぼくがきらいなの たっちゃんはじへいしょう さとうしなお
- あなた自身のいのちを生きて グニラ・ガーランド 中川弥生訳